自分がもしなにかしらの商売を始めていいということになったら、あなたはなにを始めますか?自分だったらこれをやりたいというアイデアがある人もいれば、そんなの検討もつかないという人もいるかもしれません。今回はそんな人に向けて個人でできる起業の始め方の、マインドの部分をご紹介していきます。ここに載せていくのはほんの一例ですが、何かのとっかかりになるかもしれません。
自分は「何のために稼ぐのか?」を決める
最初にどんな事業でもそうなのですが、自分が何のために稼ぐのかを明確にしておきましょう。お金のためというのなら、お金がどのくらい貯まれば自分は幸せになるのか、目標を掲げておかないと、次から次に生まれる欲望にいつまでも満たされない気持ちを抱えていかなくてはいけません。
自分がお金を稼ぐこと自体が目的でも、目標額は決めておいた方がいいということです。何円あれば自分のやりたいことができるのか、はたまたそれは本当にお金を稼ぐことでしか達成できない目標なのかをハッキリさせることで、モチベーションアップにも繋がります。
新しい事業は、今あるものの組み合わせ
自分が何のために稼ぐのか、その事業をやりたいと思うのかを明確にすると、気合いも入ってきますね。しかし新しい事業といっても、ゼロからサービスを生み出そうと考えなくても大丈夫です。
なぜなら今あるサービスや商品を組み合わせたものが、新しい事業になる確率が高いからです。どんなプロ野球選手でも、はじめからオリジナルの打法ができたわけではないように、基本になるものをまず身に着け、いいと思ったものを取り入れて、その人の個性と組み合わせることによって、新しい技が生まれます。
なにもないところから生み出すことができるのは発明家です。最初は真似でもいいので、自分ができそうな事を積み重ねて、数がたまったら組み合わせるとそれがオリジナリティになります。
スライドして考えることも大切です。たとえばラーメン屋さんでよく見る食券をカフェで採用したらどうかなとか、異業種に発想をスライドさせるとおもしろいアイデアが生まれやすくなります。そしてそのちょっとしたことがヒットの法則につながるのです。まずはそうやって生まれたアイデアをどんどんメモしていきましょう。
鉄則は「小さく」始めること
商売を始めるなら鉄則があります。それは小さく始めること。たしかに何月何日堂々オープン!と銘打ってコマーシャルすると派手で目立つかもしれません。しかしそれができるのは資金力のある大企業だけです。個人で起業するなら、やはりリスクを最小限におさえる必要があります。
一度始めた事業にどれだけ費用がかかるかは、やってみないと分かりません。だからこそ一年分の生活費は、事業資金と別に貯めておきましょう。生活費があれば万が一事業に失敗しても、生き延びることができます。
最初の起業でいきなり成功するという人はあまりいません。だからこそ副業で始めて、お客さんが増えそうな見込みを感じたら、本業にするなどの段階を踏む方がいいでしょう。自分でお店を開店したいなら、最初はネット販売から始めてみるのもアリです。在庫やスペースもリスクのうちです。
DIYできることなら自分でやってみる、最初だけ友達にバイトとして手伝ってもらうなど、工夫次第で費用を少し浮かすこともできます。タイミングはありますが、一気に拡大しないことも重要です。
どんどん素早く試すこと
起業して一回目の商売で大きく波に乗ることができたら、それは天才か運が良かったのです。でもなかなかそうはいきません。たいていの今活躍しているフリーランスも経営者も、たくさんの小さな失敗を繰り返しています。今その人たちが活躍できているのは、大きな致命傷を避け、数多く挑戦してきたから。
大きな致命傷を避けるのは、先ほどの章の「小さく始める」が該当します。一回失敗したら生活がいきなり立ち行かなくなる程に、大きく展開するのは危険です。
そして大事なのは、一度であきらめずに何度も立ち上がったこと。
数をこなすことは大切です。それは一個一個が学びになり経験になります。経験を重ねていくと、やがてそこからコツをつかむことができます。すると二回目ではもう少しだったものが、三回目では手が届くように、四回目ではつかむことがでたと、成長を感じることができるようになります。
自分が好きで、情熱を持てるもの
できれば試すものは自分が情熱を持ているものがおすすめです。二つのお皿があるとして一方は機械で作った大量生産のお皿。もう一つは職人が同じ職人であるお父さんから焼き方を学び、始めて作品としてできあがったお皿だと聞かされたら、それは同じ値段であっても、後者のお皿に価値を感じますよね。
人はそうやって物やサービスに付加価値を感じる生き物です。そしてその付加価値にお金を払う人は多くいます。自分が稼いだお金で買うなら少しでも思い入れのあるものを買いたい、使いたいというのは人情です。
あなたがもし一人で起業したいなら、どうしてそう思ったのか、誰に何を届けたいのかを明確にするとエピソード性が高まります。純粋に情熱がこもっていれば、仕事がピンチの時も頑張ろうと思えます。そして周りの人も助けてあげようと思いやすくなります。
まとめ
情熱を持って、リスクは小さく。それが成功のコツです。でも一番大切なのは、多少の壁にもめげない明るさかもしれません。自分ではどうにもできないいろんなことがある中で、明るく切り替えていける精神力があれば百人力ですね。
個人で起業をするために必要な考え方
「明るく前向きに」
- 豊かさの目標を決める
- アイデアは組み合わせ。ゼロから作らない
- リスクは小さく、素早く
- 成功するまで何度もチャレンジ
- 情熱を持てる分野