あなたは自分が与え上手だと言えますか?人に何かを与える行為は、人とコミュニケーションを取る上で欠かせない行為です。それは物に限らず、気持ちの面でも同じ。
しかし、人に与えるという行為は諸刃の剣です。使い方を間違えると、自分にも相手にもマイナスになってしまいます。
今回はどういった与え方が、うまい与え方なのか、良くない与え方なのかをそれぞれ見ていきましょう。大人になっても、誰も教えてくれない問題なので、きっとお役に立ちますよ。
貢献する与え方3つ
①時間を大切にする
まず一緒に時間を過ごしているというだけで、あなたは相手にすでに多くのものを与えているということを忘れないようにしましょう。時間は自分だけが持っている貴重な資源です。何か用事を頼まれて、時間を消費することは、あなたの資源を消費していることと同じ。
なので、本来なら一緒に時間を過ごしているだけで、お互い自分の資産を与え合っているイーブンな関係です。自分は相手に対して何もできていないと思う人がいますが、一緒に過ごすだけでも、十分相手に多くのものを与えています。それを念頭に置いて、時間を大切に使うことを意識しましょう。
②小さなことをする
人に何かしようとする時、よく自分のキャパシティを超えて無理をする人がいます。その裏には相手に対する思いやりではなく、自分がよくみられたいという気持ちも入っているのではないでしょうか。本当に思いやりや優しさから、無理をする人もいますが、無理をしてまで何かしてもらうと、してもらった方も負担に感じますよね。
与え上手になるためには、自分が無理なことはしないというのが大原則です。そのために、小さなことから始めましょう。友人にプレゼントを送る時も、いきなり高額なものを送るのではなく、手紙だけでも十分ではないでしょうか。無理をすると自分の気持ちに跳ね返ってきます。無理をするくらいならしないほうがマシな時もあるので、よく考えて行動に移しましょう。
③本当に大切な人にだけする
人に嫌われたくない気持ちが先行してしまうのか、誰に対しても親切に接している人がいます。それはとても素晴らしいことです。なかなかできることではありません。しかしその親切は、本当に必要な行動でしょうか。
知り合いの中にも、親密な付き合いをする知り合いと、本当に一度会っただけのような知り合いがいるはずです。どの人にも同じようにあなたのエネルギーや資産を与える行為をしていると、周りからはそれが普通に思われてしまいます。
するといざ親切にしなかった時に、イメージが普通の人より下がってしまう事態にもなりかねません。それは大きな損ですね。あなたにとって本当に大切な人は誰ですか?その人に十分愛情を集中させると、人付き合いの質が上がりますよ。
よくない与え方3つ
①見返りを求める
自分ではそんなつもりないと思っているのに、求めてしまっているのが見返りです。ちょっとしたことなら見返りまで求めないかもしれませんが、自分が無理をすればするほど、相手に対して見返りを求めるようになります。それは物だけではなく、感謝の言葉も同じです。
世の中には人に何かをしてもらう事が当たり前だと思っている人もいます。ありがとうの言葉もなく、平然としている人に対して、あなたは不満を抱きます。そんな気持ちになるくらいなら、しないほうがよかったとさえ思ってしまいますね。なので、何かを与えるときは、小さく、無理なくが大切なのです。
②義務感で与える
心の中に「〇〇しなければいけない」という気持ちが生まれたら、それはやめておいたほうがいいのかもしれません。義務感で動くと、自分も楽しくないし、相手も嬉しくないですね。自分の中にやらなければという感情が生まれると、無理をしやすくなります。
それは自分が本当にしたい気持ち以上に、常識を優先させてしまうからです。「常識的に考えて、誕生日のプレゼントは〇〇円以上だよな」という気持ちで買ったプレゼントは、物に罪はないですが価値が下がってしまいます。それよりも自分のあげたいものを、あげたい時にプレゼントしたり、何かをする方が大切なのではないでしょうか。
③下心があって与える
自分が思っている以上に相手は敏感です。下心があってプレゼントをしていたり、親切にしてあげると、相手は何か嫌な感情を抱きます。それが恋愛の下心でなくても、相手に自分の要求を飲ませようとしている行為は、なんとなく勘づかれます。
そもそも下心があって、何かを与えるというのは、相手に対してとても失礼です。「これくらいすれば自分の言うことを聞いてくれるでしょう?」と算段する行為はあまり良くないですね。相手にしてほしい事があるのなら、直接口で言いましょう。それが良い人間関係を築くコツでもあります。
与え上手になるためにまとめ
人に何かを与えるという行為は本当に難しいですね。自分が良かれと思ってしていることでも、相手から感謝されないとつい嫌な気持ちになってしまったり、相手が迷惑がってしまったり、与え上手になるには経験が必要です。しかし与え上手になると自分も気分良く過ごす事ができます。是非マスターしたいスキルです。
与え上手は、人付き合い上手
良い与え方
- 時間を大切に
- 小さなことから
- 人を選ぶ
悪い与え方
- 見返りを欲しがる
- 義務感がある
- 下心がある