社会保障

働けなくなった場合のこと考えてる?予期しないリスク管理の考え方

自分は健康で、問題なく働けているからこの先もきっと大丈夫。若い世代だとそんなふうに思っている人も少なくないかもしれませんね。しかし病気はいつ誰を襲うかわかりません。また病気だけではなく、事故によって長期間働けなくなることもあります。今回はそういった働けなくなった場合に備えて、どういった行動をしていけばいいのかというリスク管理について見ていきましょう。

自分の最低生活費を計算しよう

事故や怪我など思いもよらない災害によって、急に働けなくなることはよくあります。今は何が起こっても不思議ではない時代です。また事故や怪我を避けられたとしても、運悪くパワハラ上司の下につくことになりうつ病になる可能性もあります。今休職理由で一番多いのがこのうつ病などの精神疾患だそうです。

うつ病などの精神疾患は、一度かかると簡単には治りません。治療に年単位の時間を必要とするため、最低でも自分の生活費の1年分は貯金しておくようにしましょう。20代の一人暮らしにかかる生活費の平均は、大体15万円前後と言われています。 計算すると180万円になります

少し余裕を見て200万円前後あるといいでしょう。しかしここは、どのくらい働けなくなるのかは個人差があるので、自分が安心できる額だけ貯めておくようにしましょう。

参考URL:ホーム

フリーランスは働けなくなった場合、とても弱い?

働けなくなった場合、会社員にはまず有給休暇という制度が用意されています。会社によってその制度には差があるものの、通常半年以上勤務していると適用される場合が多いようです。有給休暇を使っている間は給料の全額が支払われます。 

そして、有給休暇内に病気や怪我が治らず、働けない状態が続いた場合は傷病手当というものが出ます。傷病手当は1年6ヶ月を最大期間とする保障で、傷病手当が出ている間は給料の2/3が保障される場合が多いようです。給料の2/3と言うと、元々の手取りが十分ある会社ならそれだけでも暮らして行けそうですね。

しかし、これらは会社員である立場の人達に適用されている保障なので、自営業者、フリーランスはこれらの保障がありません。働けなくなったら即収入がなくなってしまうフリーランスは、社会的にとても弱い存在になってしまいます。これらを打開するフリーランスでも使える保障はないのでしょうか。

フリーランスでも使える障害年金という制度

うつ病などの精神疾患は、重くなると精神障害となります。精神障害に認定されると、会社員でもフリーランスでも障害年金という制度が使えます。障害年金には等級があって一級二級三級に分かれています。

初診日に年金を納めていることが一つの条件となり、その条件を満たした上で自身が障害を持って働けないことが国に認められると、 等級に応じた金額を支給されるというわけです。これは精神障害に限らず身体障害にも適用されます。

会社員で厚生年金に加入していると、ここからさらにプラスして障害厚生年金が払われます。会社員の方が保障という意味ではだいぶ優遇されているのが今の日本の現状です。

自分でできるリスク管理3つ

ではここからは自分でできるリスク管理についてお話ししていきます。今すぐ始められるものばかりなので、これを読んですぐ行動に移してみてくださいね。

①普段の人間関係を良くしておく

これは毎日の心がけが必要なのですが、やはり困った時に頼りになるのは身近な人です。家族や友人、親戚、幼馴染など交友関係は広く持っておきましょう。自分が困った時に頼るだけではなく、相手が困っている時に手を差し伸べる姿勢をいつでも持っておくと、あなたがいざという時に相手も助けてくれます。 

一人の親しい人に全て頼り切ろうと思うのではなく、なるべく負担は分散させましょう。あまり一箇所にプレッシャーをかけていては、その人にも良くないでしょう。リスク管理の基本は分散させておくことです。

②収入源を増やしておく

これも重要なことなのですが、一本の川から水を引いている家と、三本の川からそれぞれ水を引いている家とでは、どちらが水不足になるリスクが低いでしょうか。答えは明白ですね。これと同じように収入源を何本にも増やしておくことはとても大事です。

この点フリーランスは会社員と違い、いくつも同時に事業を展開することがしやすいので、この収入源を増やしておくという面ではフリーランスの方が有利に働くことがあるでしょう。 

③貯金をしておく

一番最初の章でも述べた通り、最低生活費分を年単位で貯金をしておくことは、自分を守る意味でもとても重要です。すごいパワハラ上司に出会ってしまい、すぐにでも会社を辞めたいと思っているのに貯金がないと、明日からの生活にも困ってしまいます。

貯金は今すぐにあなたを自由にしてくれる最大の武器です。「何かを始めるためではなく、何かを止めるためにお金はある」という認識でお金を貯めると、やりたいことがない人も貯金をするモチベーションが上がるのではないでしょうか。

働けなくなった場合のリスク管理まとめ

急に働けなくなることは誰にでもあることです。備えあれば憂いなしの精神で、多少の準備はしておきましょう。世の中には働けている人が大半なので必要以上に怯えることはないのですが、備えていて良かったと思う日が来るかもしれません。 

もし働けなくなった場合の対応方法

■会社員

  1. 有給休暇
  2. 傷病手当
  3. 障害年金が使える

■フリーランス

①障害年金が使える

 

自分でできる備えは?

  1. 普段の人間関係を良くしておく
  2. 収入源を増やしておく
  3. 貯金をしておく
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お金って大事だポン。 はじめての「おかねの、おはなし。」特別授業で学んだことを、 友達や家族に、おすそ分けする伝道師たぬき。