税金は現金払いか口座振替で支払わなければいけないイメージがありますが、スマホで支払うことができるって知ってますか?
専用の税金支払いサイトやYahoo!公共金支払いというツールを使うと、納税にかかるお金や時間を節約するのにつながります。
- 「スマホで納税できる税目ってなに?」
- 「スマホ納税のメリットやデメリットってなに?」
- 「どれくらいお金の節約につながるの?」
- 「スマホ納税の手順について知りたい」
といった疑問や不安に応えるため、この記事ではスマホ納税について詳しく説明します。税金にかかる固定費を少しでも抑えたいという方や、税金の支払いの手間を省きたいという方はぜひ読んでください。
クレジットカードお支払いサイトでスマホ納税をしよう!

税金はスマホを使ってクレジットカードで支払うことで時間の節約・大きな納税金額でポイントを貯める・分割払いが可能です。
利用するには「クレジットカードお支払いサイト」を使うのが一般的です。スマホ納税には、納税手続きの手間が省けたり、上手に使うと「節約」につながったりといったメリットがあります。もちろんデメリットや注意点もあるので、下記で詳しく説明します。
利用方法や納税可能な税目などもまとめてますので、「スマホ納税の基本について知りたい」という方は参考にしてください。
スマホで税金のお支払いサイトにアクセスして決済する
2017年1月から、税金をクレジットカードで支払うことが可能になりました。
現在では、スマホなどで税金の支払いサイトにアクセスし、クレジットカード情報を入力すると、税金を支払うことができます。
「国税クレジットカードお支払いサイト」で支払える税目はこちらになります。
申告所得税及復興特別所得税 |
消費税及地方消費税 |
法人税 |
法人税(連結納税) |
地方法人税 |
地方法人税(連結納税) |
相続税 |
贈与税 |
源泉所得税及復興特別所得税(告知分) |
源泉所得税(告知分) |
申告所得税 |
復興特別法人税 |
復興特別法人税 |
消費税 |
酒税 |
たばこ税 |
たばこ税 |
石油税 |
石油石炭税 |
電源開発促進税 |
揮発油税及地方道路税 |
揮発油税及地方揮発油税 |
石油ガス税 |
航空機燃料税 |
登録免許税(告知分) |
自動車重量税 |
印紙税 |
国際観光旅客税 |
国際観光旅客税 |
この表は「国税クレジットカードお支払いサイト」で支払うことができる税目の一覧ですが、税金の支払いサイトは他にもあります。「都税クレジットカードお支払いサイト」や「福岡市クレジットカードお支払いサイト」など、都道府県レベルや市町村レベルの支払いサイトがあるんです。
全ての自治体が税金の支払いサイトを設けているわけではないので、まずは自分の住んでいる地域の支払いサイトがあるかどうか確認してみるといいですよ。
税金をスマホで決済する3つのメリット

スマホを使ってクレジットカードで税金を支払うメリットは以下の3つです。
- いつでもどこでも税金が支払えるので時間の節約につながる
- クレジットカードのポイントを貯めることができるので支払い金額の節約ができる
- 分割払いができる
どこでも税金を支払うことができるという点がメリットの1つ目です。コンビニや銀行などに足を運んで税金を支払うのが一般的ですが、スマホ決済をすると、自宅にいても税金を支払うことができます。
「税金支払いのために移動するのが面倒臭い」という方や、「税金支払いの時間を節約したい」という方はスマホ決済に切り替えるのがおすすめです。
2つ目のメリットはクレジットカードのポイントを貯めることができるというところ。クレジットカードによっては、税金の支払いでもポイントを貯めることができます。還元率の高いクレジットカードを選べば、固定費である税金の支払い金額をいくらか節約するのにつながりますよ。
3つ目のメリットは税金を分割で支払えるという点です。
税金の支払いサイトでは支払い方法を選ぶことができるため、必ずしも一括払いにする必要はありません。「今月はお財布が厳しいのに税金を支払わないといけない」という方は分割払いにすると助かるはずです。
税金をスマホで決済する3つのデメリット

税金をスマホ決済するデメリットは以下の3つです。
- クレジットカードがないと支払えない
- 決済手数料がかかる
- 領収書が発行されない
当然のことですが、クレジットカードがなければスマホで税金を支払うことができません。この点がデメリットの1つ目です。事情があってクレジットカードが使えないという方にとっては不便なところ。
2つ目のデメリットは「決済手数料がかかる」という点です。スマホを使ってクレジットカードで税金を支払う場合、支払う税金とは別に、決済手数料がかかってしまいます。
例えば「国税クレジットカードお支払いサイト」の決済手数料は以下の通り。
納付金額 |
決済手数料 |
0円~10,000円 |
82円 |
10,001円~20,000円 |
164円 |
20,001円~30,000円 |
246円 |
30,001円~40,000円 |
328円 |
50,001円~60,000円 |
410円 |
10,000円あたり82円の決済手数料がかかるという計算になります(2019年現在)。
上記でメリットについて解説した時に「税金をクレジットカード決済にするとポイントが貯まるので節約につながる」と言いましたが、実は、決済手数料を計算に入れないと、どれくらい節約できるかわからないんです。
例えば、高還元率と言われている1.0%のクレジットカードで10,000円分の税金を支払った場合、
10,000円×1.0%(0.1)=100円
という計算になるので100円分節約できますが、82円の決済手数料がかかり、
100円-82円=18円
という計算が加わり、実際に節約できる金額が変わってしまいます。また、5,000円の税金を支払うという場合でも決済手数料は変わらないため、
5,000円×1.0%(0.1)-82円 = -32円
という計算になり、節約はできず、むしろ損になります。0.5%という標準的なポイント還元率と言われているクレジットカードで10,000円の税金を支払った場合も、
10,000円×0.5%(0.05)-82円 = -32円
という計算になり、むしろ32円マイナスとなってしまいます。
つまり、税金のクレジットカード決済には決済手数料がかかるので、「クレジットカードのポイント還元率でお金を節約したい」という方は注意したほうがいいということです。
1万円以上の納税をするのであればお得と言えます。
自分のクレジットカードのポイント還元率と納付金額をチェックしてみてください。ただし、決済手数料がない税金もあります。ほとんどのふるさと納税はクレジットカード決済にともなう決済手数料がなく、各自治体が決済手数料を負担してくれるのです。
必ずしも全ての自治体のふるさと納税が決済手数料を負担してくれるわけではありませんが、多くの場合は負担してくれるので、ふるさと納税の支払いはスマホを使ってクレジットカード決済をするのがおすすめです。
代表的なカードは「エムアイカード」。エムアイカードは、ふるさと納税をした時に限り、ポイント還元率が高くなります。エムアイカードを使ったふるさと納税のポイント還元率は2.5%。エムアイカード・ゴールドだと3.0%になります。1.0%もあれば高還元率と言われているため、この数字は非常に高いです。
「ふるさと納税をするためだけにエムアイカードを作る」というのもアリですよ!
3つ目のデメリットは領収書が発行されないという点です。スマホを使ってクレジットカードで税金を支払う場合、領収書は発行されません。(クレジットカードのサイトで利用明細を確認することは可能)
自動車税の支払い証明書など、税金の種類によって事後的に発行できる書類も一部ありますが、基本的に「支払ったことを確認できる書類」はありません。もしも税金の支払いの領収書が必要な場合、コンビニや原稿などでの支払いを選びましょう。
国税クレジットカードお支払いサイトの使い方

スマホを使って税金をカード決済するには、「クレジットカードお支払いサイト」を利用する必要がありますが、使い方はとっても簡単です。
「国税クレジットカードお支払いサイト」を例にとって流れを説明します。
- まずはサイト(https://kokuzei.noufu.jp)へアクセスします
- 規約に同意します
- 利用者情報と税目を入力し、納付先の税務署を選択します
- 納付金額を入力します
- クレジットカード情報を入力します
- 決済を実行します
使い方は以上となります。クレジットカード情報を入力する際に、支払い方法を選択することができます。「今月はお財布が厳しいのに税金を支払わないといけない」という方は分割払いにすると助かるはずです。ただし、目先のお金の流れが緩やかになるだけなので、計画は必要です。
Yahoo! 公共金支払いでポイントを貯める!
「スマホ納税は専用のクレジットカードお支払いサイトで支払うのが一般的だ」と上で説明しました。しかし、専用のサイト以外にスマホ納税に役立つツールがあるんです。
Yahoo!公共金支払いを使えば、スマホ納税がスムーズに行えるほか、「国税クレジットカードお支払いサイト」ではカバーしきれない地方税などの支払いが行えます。
以下では、Yahoo! 公共金支払いで収めることができる税目や便利な機能について説明します。Yahoo! 公共金支払いの使い方を知ると、ガス代金や水道料金、NHK受信料などの公共料金支払いも簡単に済ませられるので大変便利です。
「Yahoo! 公共金支払いで地方税などの納税をスムーズに行いたい」という方や、「日常的な固定費を簡単に支払える方法を知りたい」という方は必見ですよ!
yahoo!公共金支払いを使ってスマホ納税
「yahoo!公共金支払い」とは、公共料金や税金を支払うことができるサービスのことです。水道代やガス代といった固定費の他、税金まで支払うことができるので便利です。
もちろんクレジットカードのポイントを貯めることも可能。固定費の節約につながるツールです。上で紹介した「国税クレジットカードお支払いサイト」では国税しか払えませんが、yahoo!公共金支払いだと、住民税や自動車税など国税以外の支払いが可能です。
住民税や国民健康保険、NHKの受信料、ふるさと納税など、多くの固定費の支払いに対応しているのがyahoo!公共金支払いの特徴。
yahoo!公共金支払いで支払える料金はこちらになります。
自動車税 |
使用料・利用料 |
軽自動車税 |
個人事業税 |
固定資産税 |
不動産取得税 |
住民税 |
法人市民税 |
国民健康保険 |
事業所得税 |
介護保険料 |
市たばこ税 |
後期高齢者医療保険 |
ふるさと納税 |
水道料金 |
ガス料金 |
NHK放送受信料金 |
yahoo!公共金支払いは地方税の支払いに強いので、「国税クレジットカードお支払いサイト」と併用して使うのがおすすめです。
注意点としては、自治体によってyahoo!公共金支払いに対応していない場合もあることです。自分の住んでいる自治体の地方税がyahoo!公共金支払いで支払えるか確認する必要があります。
yahoo!公共金支払いの便利な機能!スマホ納税をラクに済ませられる
国税クレジットカードお支払いサイトだと、利用するたびにクレジットカード情報の入力が必要になります。しかし、yahoo!公共金支払いの場合、一度クレジットカードを登録すると次回から入力は不要になります。
登録の仕方も簡単。Y! ウォレットに自分のクレジットカードを登録するだけです。登録されたクレジットカード情報はYahoo! JAPAN IDに紐付けされ、自動的にyahoo!公共金支払い内の情報に反映されます。
要するにyahoo!公共金支払いを使えば支払いの手間が省けるということなので、時間の節約につながります。また、振込票があると支払い先の情報をスピーディーに入力できます。
yahoo!公共金支払いは、スマホのカメラを使ってバーコードを読み取る機能があるんです。水道料金やガス料金の振込票のバーコードを読み取れば、支払いに必要な情報が一瞬で入力されます。
クレジットカード情報も登録済みだと、バーコードを読み込んだ後にスムーズに支払いが完了します。そのほか、支払いにTポイントが使えるというメリットもあります。Tポイントを貯めている方は、固定費の支払いで無駄なく使えるので便利かと思います。
ぜひ利用してみてください!
スマホ納税まとめ!賢く利用すればお金や時間の節約につながる

上記では、スマホ納税の対象となる税目やスマホ納税のメリット・デメリット、そしてスマホ納税の手順などについて説明してきました。
専用の支払いサイトのほか、Yahoo! 公共金支払いでも税金の支払いができるという点は覚えて置きたいところ。
この記事の要点をピックアップすると次の通りになります。
- スマホ納税をするには「専用の支払いサイトで支払う方法」と「Yahoo! 公共金支払い」で支払う方法がある
- 専用の支払いサイトは都道府県レベルや市町村レベルで別々にある
- スマホ納税のメリットは、「いつでもどこでも税金が支払えるので時間の節約につながる点」・「クレジットカードのポイントを貯めることができるので支払い金額の節約ができる点」・「分割払いができる点」という3つ。
- スマホ納税のデメリットは、「クレジットカードがないと支払えない点」・「決済手数料がかかる点」・「領収書が発行されない点」という3つ。
- スマホ納税でお金を節約したい方は決済手数料に注意!
- Yahoo! 公共金支払いを利用すると、税金以外の固定費の支払いができるので便利
スマホ納税をかしこく利用するとお金や時間を節約できるので、この記事で指摘したデメリット・注意点を参考にしつつ、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。