保険

医療保険は必要??本当に必要な保険の考え方

貯金を行っていくためには、家計収支の見直しを検討される方も非常に多いと思います。その際に良くピックアップされるのが保険。
今回は、保険のそもそもの仕組みや必要な保険・不必要な保険の選定を行っていきたいと思います。

保険ってなんでできた商品なの?

そもそも保険はどのような形で開発されたのでしょうか。
メインの保険は損害保険が初めに開発されています。
古代ギリシャでは海上貿易を行っていたのですが、そのころの船は難破や海賊等の危険性が非常に高い。
貿易が成功すれば莫大な富を得られますが、失敗した際には家族は一家の大黒柱と試算を同時に失ってしまいます。
それは非常に困るということで失敗した場合にはお見舞金を給付することでその家族を助ける仕組みとして保険が作成されました。
現代では海上保険と呼ばれている保険種類になります。
保険があることでリスクを取った作業を行う人が増えます。
人々が生活をするうえで保険は必要不可欠な金融商品であるといえます。

保険の考え方

皆さん保険は何のためにはいってますか?
病気になった時に不安だから。何かあった時に家族のためにお金を残したい。貯金性能があるのでそれを活用したい。
様々なニーズがあるかと思いますが、保険の本質は保障・補償です。
ホショウを考えるには考えるにはリスクの大きさと頻度で分類訳をする必要があります

  1. リスク大 頻度多
  2. リスク大 頻度少
  3. リスク小 頻度多
  4. リスク小 頻度少

この中で保険が必要になってくるのは基本的には②になります。
まずはなぜその他に関して保険が不要かを説明していきます。
①に関してはそもそも保険を作ることができません。
理由としては集めた保険料を何かがあった人のみに配るというのが保険の仕組みになります。頻度が多く、それなりのお金が必要な保険を作成しようとすると保険会社の取り分があるためにまともな保険が作れません。
③に関してはリスクが大きくないので貯金で賄えてしまう内容になります。
頻度が多い内容になるとまともな保険を作ることが難しいですから、基本的には貯蓄で対応できるようにするべきです。
④に関しては気にしなくてもよいレベル感の内容なので保険は不要になります。

②に関して保険が必要な理由としては有事の際に多額のお金が必要になるうえ、
貯金でそのためをよけておくと運用にお金を回せなくなるからです。
元来の海上保険であったり火災保険といった内容はまさにここに当たると思います。
そのため、保険選びの際にはなりやすさではなく、なりにくいかつなった時に困るものを備える必要があります。

現代の保険の内容ってどんなものがあるの?

保険の内容は大別すると3種類の大きな分類わけがされています。

  1. 生命保険
  2. 損害保険
  3. 医療保険

生命保険はもしも保険の対象になった方がなくなってしまった時に給付金が出てくる商品になります。
皆さんが保険を想定される中で一番連想されやすいものになります。
日本では戦前から販売されており、非常にポピュラーな商品になります。
医療保険はもしも入院をした時や通院をしたときに給付金を支払う内容となっています。
細かい分類では下記のようになります。

・医療保険…入院・通院の際の保険
・疾病保険…特定の病気になった際に一時金を支払う保険

損害保険に関しては生命保険と考え方が異なっていて、実際の損害が起きた部分の穴埋めとして利用される保険です。

例えば火事が起きた際に家の再購入価格を守る火災保険等がこちらにあたります。
生命保険との大きな考え方の違いとしては損失分のみの穴埋めをするという考え方が大きく違う形になります。
また、貯蓄性の有無によって2タイプに分かれています。

・積み立て型
・掛け捨て型

貯蓄性のあるタイプの保険の代表格は養老保険です。
養老保険とは死亡保障と満期金の金額がイコールになるように作られた保険形態になります。
掛け捨て型は都民共済県民共済等のようなお金が戻らないタイプの商品が挙げられます。

保険に無駄が起きやすい理由

保険の見直し対象になる保険はほとんどが生命保険・医療保険の分野になります。
理由としては、損失部分のみの穴埋め設計になっていないためです。
例えば治療費が5万円ほどしかかからなかった場合でも50万円でてくるものに入っていれば50万円受け取れてしまいます。
メリットとしては給付金を受け取れたことによって心理的な余裕が生まれるので、その後の生活の立て直しが行いやすくなります。
デメリットとしては給付金が多めに受け取れるタイプの保険は月々の支払いが高くなりがちです。そのため、保険料を抑えるためには実際にかかる医療費等の金額やリスク度合いを正確に判定する必要があります。

必要な保障ってなに?これを知らないと損をする!

みなさんが保険を考える上で大切なことが下記のようなことです。

•ご家庭でリスクが顕在化したときにいくらの損失がでるのか
•国がいくらまでその手助けをしてくれるのか

例えば病気で100万円かかった場合に、国が95万円出してくれるなら危険性は5万円備えられるかだけですよね?これなら貯金で賄えそうです。

このような計算をする前提になる社会保険制度についてご説明をしていきます。

高額療養費

高額療養費制度とは医療費の自己負担額を軽減させてくれる制度のことです。
みなさん健康保険証を利用されていると思います。
この健康保険証がこちらの制度を使える証拠になります。
年収に応じて治療費の条件を下記表で計算してくれる制度です。

付加給付

こちらは健康保険組合と呼ばれる会社の福利厚生サービス型健康保険証の時に使える制度です。
高額療養費でもかかりすぎなので会社で一部出してあげるよという制度です。
保障内容がお勤め先により違うので、転職の際には注意が必要です。
会社の健康保険組合で調べたり、総務部に聞いたりすると保障内容がわかるケースが多いようです。

傷病手当金

もしも仕事ができなくなった時に4日目ら1年半の間月給の約3分の2を非課税で支給してくれる制度です。有給消化後のリスクヘッジになってくれています。出てくる期間は1年半だけになります。その後は障害年金を受け取ることになる方も多いです。金額はこちらで目安が判別できます。

遺族年金

なくなってしまった時に、家族構成と年金の納めた金額等によって給付金を受け取れる制度です。
計算式が複雑なのでこちらで確認してみてください。

このような社会保障制度を加味した上で必要な金額をご家庭に合わせて取る必要があります。

また、こういった社会保障制度で守れない部分もあります。

・差額ベッド代(個室料)
・自由診療・先進医療費

差額ベッド代というものは個室での入院を希望した場合に必要になる費用です。
しかしながら実際には差額ベッドがかかる部屋になっても不満は言わないといった念所を
入院前に書かなければならないケースもあるため差額ベッドがかかっている場合もあるようです。ただ、基本的にはコロナウイルスのような感染症の治療のための個室利用の場合は治療を目的としているので差額ベッド代は発生しません。

自由診療は国が認可をしていないが、海外等から薬や器具を取り寄せて治療を試してみる方法です。お金さえあれば自分の体を治すことにつながりますので利用される方もいらっしゃるようです。
また、先進医療の重粒子線等は行える施設が限られているため、治療としては良いものなのですが、健康保険の対象にしきれない実態があります。
将来的には施設ができて、健康保険の仮名に組み込まれる可能性があると思っています。

貯蓄性保険と掛け捨ての保険はどちらが効果的?

貯蓄性の保険と掛け捨ての保険があることは聞かれたことがあるでしょうか?
貯蓄性の保険は払った金額と大体同じ金額がやめると返ってくるタイプになります。
掛け捨ての保険に関しては支払った金額は2度と戻ってくることはありません。

どちらにもメリットデメリットがありますが、一般的に推奨されるものは掛け捨ての保険です。
理由としては安い金額で大きな保障を取れるからです。
保険の本質は保障ですので、何かあって困る大きな危険性に対して安い掛金で効果を発揮してほしいものです。
そのため、掛け捨て型保険を推奨しています。

例外としてさほど大きなリスクではないが備えたい場合、ある程度計画的かつ確定的にお金を貯めたいというニーズがある場合には保険を積み立て型にすることもあっていいと思います。
しかし、一般的には投資信託等で運用した場合に比べ利益は確定するものの期待される成果は遥かに劣ります。
また、昨今金利の引き下げにより運用率が悪い保険が多く、将来的に利率が上がることを想定すると、今のタイミングで低い金利で固定されることはデメリットになる可能性もあります。

まとめ

一概に保険といってもご家庭によって必要な保障や考える部分が大きく異なります。

・公的保障で足りない部分の穴埋めの必要性
・資産形成でのリスク度合いの調整

このあたりの観点を抑えたうえで保険商品を選定すれば大きなずれはなくなってくるかと思います。

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お金って大事だポン。 はじめての「おかねの、おはなし。」特別授業で学んだことを、 友達や家族に、おすそ分けする伝道師たぬき。